ストレスは体や心にとって良くない・解消すべきと言われますが、そもそもストレスとは何かについて調べてみました。
ストレス自体に良い・悪いは無い
厚労省によると、「ストレスとは、周りから刺激を受けて体や心が緊張状態になること」とされています。ストレス状態になること自体には、良い・悪いといった区別はありません。
上司から怒られているのも刺激ですし、子どもの発表会で親のほうが緊張してしまうのも刺激です。心や体がギュッと緊張してしまう反応が「ストレスを受けている状態」と考えて良いでしょう。
刺激の受け止め方で良い・悪いが出てくる
刺激と反応が出ること自体には良い・悪いはありませんが、ストレスを受ける状況や個人の考え方の癖などによって、良い・悪いが出てきます。
例えば、「このプロジェクトの成功は君にかかっている」と上司に言われたとします。Aさんは「頑張ろう!」とやる気になり、Bさんは「気が重い…」と意気消沈します。
受け止め方の違いは、それぞれの経験やスキル、自信といった個人を形成する素質が異なることで起こります。Aさんいとっては「またとないチャンス」ですが、Bさんにとって「失敗できない大事」というわけです。
そして、一般的なストレスを感じやすいBさんは、プロジェクトにかかわる間は緊張状態が続き、その状況が終わるか改善されないと、疲弊してしまうのです。
ストレス要因は大きく分けて4つ
外的な刺激となるストレス要因は、主に4つに分けられます。
- 気温や天候、騒音など…環境的要因
- 病気や怪我など…身体的要因
- 人間関係や仕事内容など…社会的要因
- 悩みや不安など…心理的要因
人によって、ストレス要因への耐性は異なります。暑さや寒さに強い人でも、人間関係の構築は上手にできないかもしれませんし、ポジティブでも病気をしてしまう場合もあります。
ストレスを受けて緊張した状態が続くと、心身ともに悪影響が出てきます。自分でなんとかできる場合は、要因を見つけて改善に動きましょう。一人でどうにかするのが難しいときは、家族や友人と言った身近な人、行政や病院などの専門家に頼って、ストレスを解消してください。我慢して刺激を受け続けてしまうと、良くない方向に向かってしまう可能性もあるためです。
特に、ストレスを感じやすいタイプの場合、自分がどの要因に強くて、どれに弱いのかを知ると、対策を講じやすくなるでしょう。また、各要因は独立しているわけではなく、生活の中で複雑に絡み合っている場合が多いため、心理的要因の解決のためには、環境的要因を改善しなくてはいけないパターンも考えられます。
また、自分なりにストレス状態を解く方法も探してみてください。深呼吸をする、温かい飲み物を飲む、ゆっくりとお風呂に入る、などのケア方法を知っておくのもストレスケアには有効です。