ストレス解消のために料理をする人は少なくありません。日々のたまったストレスを発散するだけでなく、イライラ解消にも料理が役立ちます。では、料理の何がストレス発散につながるのかについてまとめましたので、紹介します。
頭も体も使う活動だから
料理をするときは、五感をフル活用します。味覚・嗅覚・聴覚・視覚・触覚のすべてを使っているのにお気づきでしょうか。調理中の手触りや音、味見や出来上がり後の食事での味や香り、盛り付けの見た目。料理を完成させるために、日常生活の中でも感覚を鋭くする必要があり、それが没入感に繋がります。
また、感じた・考えたことに対して実際に手を動かすため、脳が活性化するのもストレスが解消される理由です。さらに、料理を行うときは工程を順序立てて、マルチタスクをこなすように進めて行くことが多いため、ボケ防止にもなると言われています。ただ、マルチタスクがこなせるようになるには経験値も大事なので、料理を始めたての方はあまり気にせず楽しむことを第一にすると良いでしょう。
単純作業に集中できる
料理の工程では、しばしば単純作業が発生します。例えば、メレンゲは卵白をひたすらに泡立てて作ります。ハンバーグづくりではひき肉をこねますし、煮込み料理では浮いてくるアクを取ると言った作業があります。もやしのヒゲとりも、黙々とできますよね。
そうした単純作業は、日常生活におけるストレスを忘れさせてくれる作業でもあります。また、単純作業ではありませんが、盛り付けやお菓子のデコレーションといった繊細な作業に打ち込めるのも料理の魅力です。
短時間で達成感が得やすい
仕事の場合、数時間で成果が得られるものというのはなかなかありません。売上を立てるためには、いろんな部署を経てプロダクトがかたちになり、さらにそれが顧客に売れて、やっと成果と言えます。
対して料理は、凝った物だとしても数時間~数日ほどです。もちろん、凝り具合にもよるので一概には言えませんが、早ければ着手から数時間で「出来上がり」という成果が得られます。自分が手を動かした結果が目に見える形となって表れるので、達成感が得られます。
切る・こねると言った作業ができるから
食材を切ったり、こねたり、つぶしたりといった作業を通してストレスを解消する方もいます。
イライラしたときに、物に当たってしまうと周りに嫌な思いをさせたり、自分が嫌になったりしてしまいますが、イライラをぶつける対象が食材であればどうでしょうか。少し怖いと感じる人もいるかもしれませんが、無心になって料理に集中することで、イライラが解消され、食事も用意できる一石二鳥の方法です。